オイル・ブロムオイルトランスファー(転写法)

海外及び日本のオイル、ブロムオイル作家は、さらにそれを転写するトランスファーに移行し

ていった。これは完成した作品を、エッチングなどと同様に、プレスして転写するものである。

大正時代の技法書には、プレス機は当時高価であったため、木材で自製したり、さらに茶碗

の底の丸みのある部分、下駄商が下駄の艶出しに使う陶製ドアノブなどを使用し、裏から擦

って転写する方法などが紹介されている。


転写する事による利点は。

(1)ネガから制作した版(転写をしないオイル、ブロムオイルプリントはこの版自体が作

品となる)を複数回使用できる。

(2)完成作品は、ゼラチン層が無く油性絵具だけが残るので、さらに保存性が良い。

(3)複数回の転写により、調子を調節できる。

(4)三色分解によるカラー化が可能。

(4)のカラー化は、一部の作家が試みていたにすぎず、一番の目的は(3)であろう。


この場合、ハイライト、アンダーのネガを用いると良い。