明日できること今日はせず 

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9・某日11 スポーツにまつわる

イチロー、シューレスジョーの新人安打記録破る。高橋尚子世界新記録。長嶋監督退任。前日には東京オリンピック柔道重量級金メダルの猪熊功が割腹自殺していた。経営の建設会社不振に悩みという事らしいが、理由はどうあれ情けない。台無しである。ヘーシンクと戦ったのが神永で良かった。


9・某日10 鮎川哲也賞贈呈式 ホテル・エドモント 悠久の間

鮎川哲也賞は門前典之の「建築屍材」創元推理短編賞は氷上恭子の「とりのなきうた」が受賞する島田荘司、有栖川有栖などの選考委員。思えば現代作家の顔はほとんど知らない。会場入り口で紀田順一郎氏に挨拶。新保博久氏と名刺交換。以前東京創元社の戸川さんと乱歩邸におじゃましたとき、一度お会いしていた。その当時人形と人間の女性を組み合わせて乱歩と黒蜥蜴という作品を画策していたのだが、「今時、黒蜥蜴をやれる女性など居りますかねェ。」と新保氏は云っていた。その通りである!でっち上げるしかないのだった。最近新聞で乱歩の所蔵書籍の全貌が新保氏などの調査により明らかになったことが報道されているが、あの時は調査の最中だったのだろう。毎日乱歩の机の上に飾ってある作品(気球の乱歩)を見てましたと言われる。土産の受賞作建築屍材を読みながら帰る。


9・某日9 個展用DM

来月の個展用DM の版下原稿を作る。個展用DMはいつもは友人のデザイナーにお願いしているのだが、今回は急に決まった事と、データで入稿と云う事を一度やってみたかったので自分でやる事にする。レイアウトソフトなど持っていないのでフォトショップで。電話で知り合いのデザイナーにトンボとは何かの説明を聞く。何度も眼にしているのに興味がないことは頭に入らないのでしょうがい。時間ばかりかかるが熱中する。はじめての事はやはり楽しいものだ。これで無事に完成すれば、これからは自分でやることにしよう。


9・某日8 阿佐ヶ谷にて 渡邊孝好監督

阿佐ヶ谷にちなんだCDが制作されていて、メイキングビデオを【居酒屋ゆうれい】【君は僕をスキになる】【ショムニ】などの渡邊孝好監督が撮影しているのだが、ジャケット写真の制作風景ということで、裏ジャケット用の寺山修司を撮影しているところを撮影された。国定忠治スタイルで人形を捧げ持ち撮影する秘儀【名月赤城山撮法】を披露したわけだが、誰がこのビデオを見るのかは知らないが、実にイイカゲンで簡単な撮影だと思うだろう。確かにイイカゲンではある。だがしかし簡単ではないのだ。


9・某日 世界探険旅行

常陸丸ではないが、古い写真というものは、いろいろな想像をかき立ててくれて楽しい。以前四泊五日でNYに行ったときも、古いアルバムを買ってきた。19世紀から20世紀にかけての白人家族と黒人家族のアルバム二冊。特にかなり裕福そうな黒人家族のアルバムは写真の裏にパーティー用の食材など色々書き付けられていて面白い。 気持ち悪いという人もいたが、布張りの表紙が物凄い厚さでフカフカしているので、ごろ寝の枕にちょうど良い。ところで以前から古書店などで度々見かける日本人探険家菅野力夫のポストカード。さる掲示板でその人物が話題になっており、明治44年から探険を始めた人物という事が判った。ハワイ諸島、パナマ、メキシコ、ペルー、チリー、アルゼンチン、ブラジル、英領南アフリカ、東佛領印度支那アフリカ、シャム、英領香港他を踏破したようで、二笑亭の世界旅行を思わせる、見るからにおかしな人物だ。たしか宮武外骨の収集品の中にもあったような? 11枚の中の6枚


9・某日6 代官山

友人の兄でもあるLLOYDのT氏が今度倉庫を改良した小さなギャラリーを始めるという事で会う。下がブルースを流す立ち飲みバーでもあり、ジャズ・ブルースのオイルプリントを展示するには良いかもしれない。場所を下見の後、チャールス豊田の芸名?を持つ氏と音楽その他、諸々の話し。面白すぎてあっという間に立ちっぱなしで三、四時間過ぎてしまう。


9.某日5 アメリカ大惨事

同時多発テロ。火砕流とヒンデンブルグ号炎上事故を一緒にしたような映像に言葉を失う。全世界一丸には宇宙からの攻撃を待つしかないようだ。合掌


9・某日4 瘋癲老人日記  (カセット) 朝日放送/TBS 昭和三六年放送 

谷崎、自ら自作を朗読した録音。颯子役の淡路恵子は、この後制作された大映の若尾文子よりこの役に関しては向いている。アプレゲールのドライな感じ。映画の老人役は山村総だったが老けメイクを含め良くなかった。色気不足。老人の色気では中村雁治郎が圧倒的で、この役も自薦したらしいが谷崎は明治から生きている生き残りの東京人の感じが口に出ないとダメだし、顔が大阪顔だと森雅之を推したようだ。雁治朗は鍵の老人役だろう。第一級の役者だが、子供の頃あの顔は恐かった。淡路恵子を相手に朗読する谷崎。淡々と読んではいるが・・・・・。


・某日3 機械

壊れたプリンターを買い換える。壊れたというより壊したである。私はどうも機械(電気製品)に対して短気な傾向がある。思いどおりに行かない機械を目の前にするとつい頭に血が上ってくるのだ。 駅の自動改札なども、三回ほど強行突破した。「機械ごときに行く手を阻まれてたまるか!」とつい腹が立つのだが、さらにあまりにタイミング良く目の前で閉じるので、駅員が狙いをすましてスイッチを入れているのだと思い込み、「俺はピンボールのタマか!」と余計に腹が立った。 突破した後、どうだ文句あるかと得意げに駅員を見ると素知らぬ顔をしている。考えてみれば自動改札が手動のはずがないのだが・・・・。子供の頃から様々な破壊を繰り返してきたが、イタズラをしていて感電した事がトラウマになっているのかもしれない。きっとそうだ。


9・某日2 常陸丸

先日、大ヒットした映画タイタニックがTV放映された。しばらく観ていて、あまりにツマラナイので途中でやめたが、客船で思い出したのが数年前、近所の富岡八幡の骨董市で手に入れた手札サイズのガラス乾版(昔のガラス製ネガ)だ。そこには客船らしき物が写っていて、何枚かが箱に入っていた。 ヒゲをはやした男が船窓からおどけた表情で顔を出しているバカな構図にどうしてもプリントしてみたくなり買った物だ。中には船室の軍人や甲板のシートで覆ったプールでくつろぐ人々、外国の風景などが写っている。しかしヒゲの男もプリントしてみると特に面白くはなく、タイタニックを観るまで忘れていたのだが、下働きの少年達が持つ浮き輪にあるHITACHIMARUを頼りに検索してみるとナント日本最初の国産大型客船(6,172総トン)だった。しかもタイタニック同様末路が哀れで、日露戦争中(明治37年6月15日)ロシア艦隊の砲撃を受けて沈没。総員1252人のうち死者1063人、(自決も含む)被救助者189人という事だった。映画にもなり、筑前琵琶のレコードまで出ている。御船千鶴子の透視実験にも。すべては見つからず。【常陸丸について】


9・某日1 清澄庭園

清澄庭園は散歩にちょうど良い距離なのでたまに出かける。小雨の日など、石が濡れて特に美しい。Iさんと待ち合わせ、庭園内で写真を撮るなどして、その後伊せ喜にてドジョウ鍋を食す。店の女中さんが好きな学生客に新聞紙に包んだニギリメシを渡すところを池波正太郎が目撃した店。渋澤も相撲見物の後訪れたそうだ。鯉の洗いも美味。