F104



『日常的なもの, 地上的なものに, この瞬間から完全に決別し, 何らそれらに煩わされぬ世界へ出発するというこの喜びは、市民生活を運搬するにすぎない旅客機の出発時とは比較にならぬ』
『何と強く私はこれを求め、なんと熱烈にこの瞬間を待ったことだろう。私のうしろには既知だけがあり、私の前には未知だけがある。ごく薄い剃刀の刃のようなこの瞬間、そういう瞬間が成就されることを、しかもできるだけ純粋厳密な条件下にそういう瞬間を招来することを、私は何と待ちこがれたことだろう。』

昭和四十二年十二月五日、航空自衛隊百里基地よりF104に試乗。

自衛隊浜松基地にはF104が展示しており、室内展示の機種には着座ができる。

通称三菱鉛筆。昔は最後の有人戦闘機といわれたものである。F86とならんで怪獣映画の常連。

当初撃墜死を考えていたが、具体的な理由をつけず、イカロスの墜落とでもしたい。大戦中、飛行気乗りが守り刀として持ち込んだという搭乗員刀を抱えてもらった。狭い機内に乗せるため短い。